ベタの混泳は可能か?

 世間ではGWも最終日を迎えております。普段と変わらずお仕事をされていた方は本当にお疲れ様です。明日からお仕事を再開される方は気持ちを切り替えて頑張りましょう!
 
 
 さて、ホームセンターやペットショップで衝動的にベタを購入してしまい、どうせやるならと水槽を買ってはみたものの、よくよく調べてみると「ベタは混泳不可」と言う情報が書かれているサイトを発見し、落胆された方も多いのではないでしょうか。
 

 この情報については半分正解です。ご存知の通りベタは【闘魚】と呼ばれ、原産国タイでは雄同士を戦わせる遊戯が行われておりました。現在のタイでは、法律により闘魚を使った賭博行為は禁止されておりますが、ベタの闘争本能は未だ脈々と受け継がれております。雄同士を同じ水槽に入れてしまいますと、どちらかが死ぬまで戦い続けます。そのため、雄同士の混泳は基本的にNGとなっております。例外として、生まれて間もない稚魚やフレアリングを行うようになる前の若魚の段階では混泳が可能となっております。

 

 雄と雌の混泳については、原則繁殖時のみに限り可能です。これは相性にもよりますが、どちらかが一方的に攻撃し続ける可能性がありますし、雄と雌を混泳させていると常に繁殖行為が可能な状態になってしまうので、お互いの体力を著しく低下させてしまう恐れがあります。

 

 また、雌同士の混泳については、可能な場合が多いです。しかし、中には他の雌に攻撃的な雌の個体もいますので、その辺は様子を見ながらの混泳となるでしょう。

 

 

 次にベタ以外の生体との混泳についてお話します。

 

 ベタは非常に性格の出やすい魚です。他の魚を執拗に追い掛け回す個体もいれば、全く無関心な個体もいます。これは混泳させてみるまでは分かりません。

 

 混泳させる場合は、同じ層を泳がない種類の生体を入れることをオススメします。例えば、テトラ等の種類は主に中層を泳ぎます。ベタは上層から中層を泳ぐ魚なので、威嚇したり、逆に鰭をかじられたりする恐れがあるので注意が必要です。また、ベタは底にじっと静止して睡眠を取る魚なので、夜間眠っている間に他の魚から鰭をかじられることがあります。鰭の長いショーベタやベールテールの場合は特に被害を受けやすいので、混泳させる場合は朝方鰭をよく観察してください。

 

 今までの私の経験では、コリドラスやオトシンクルスなどの底物と呼ばれる種類の魚とは泳ぐ層が異なるため、基本的に混泳可能です。まれに威嚇するベタもいますが、そこは様子を見ながら判断してください。

 

 底物は底物でも、ヤマトヌマエビやミナミヌマエビとの混泳には注意が必要です。ベタの人工餌の成分を見てもらえば分かりますが、恐らく市販の餌はすべてエビ由来の原料が含まれています。ベタはエビ大好きです。追い掛け回したり、エビの足だけ食いちぎったり、ばらばらにしてしまったりと、とにかくエビに夢中な個体が見受けられます。特に、ミナミヌマエビはヤマトヌマエビと比べても小さいため、攻撃される確率が高いようです。ただし、エビには全く興味を示さない個体も中にはいます。私のうちのサワジリなんかも、2週間餌を食べていなかった時でさえ攻撃しようとしませんでした。このように、一言でベタと言っても様々な性格の個体がいるため、エビとの混泳についても様子を見ながらの判断となります。

 

 

 以上、ベタの混泳についてお話してきましたが、ベタという魚は本当に個性豊かで、混泳についても個体ごとに違いがありますので、ご自身のベタと話し合いながら可能性を探っていくのが一番良いですね。

 

 

 餌の時には嬉しそうに近寄ってくるのに、カメラを近づけるといつも威嚇してくるサワジリです。これがいわゆるツンデレというやつですね。わかります。

 

 

 水替えを終えて、上からもパシャリ。頭頂部に地の色が出ているのも面白いですよね。

 

 ソイルに直接植えていたナナ先輩でしたが、石に巻き付けて沈めてみました。ソイルに植えるより石や流木に活着させていた方が、茎が痛まないんですよね。

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Bettallica

永遠のアクアリウム素人が小型水槽で熱帯魚ベタを飼育する備忘録。